「東京カウボーイ」 モンタナ州の雄大な自然のなかで人生を見つめ直す
食品商社に勤めるヒデキ(井浦新)は上司で副社長のケイコ(藤谷文子)と婚約中。会社が米モンタナ州に所有する牧場が経営不振となり、ヒデキは牛を希少価値の高い和牛に切り替えれば再建できると訴え、和牛畜産の専門家のワダ(國村隼)と共に現地に向かう。ところが、米国の牧場では東京のビジネスの常識は通用せず、ヒデキはさまざまな苦難に直面する。 かつて日本に住み、「男はつらいよ」シリーズの製作にも携わったことのあるマーク・マリオットが監督し、藤谷が脚本も手掛けるだけに、日米の文化の違いなどの描写は正確で、そのズレがユーモアを生んでいる。頭でっかちで他者の気持ちをくむのが苦手なヒデキが日米の風土の違いにもまれ...