生きるとはそれだけなのだろうか?「生きる LIVING」のエッセイを書いたダンサーに元キネマ旬報編集長は問いかけた
ダンサーのひとシネマライターRhythmさんが書いた映画コラムを読んで、元キネマ旬報編集長・関口裕子さんがこうアドバイスをしました(コラムはアドバイスの後にあります)。 映画とは見るたびに新しい発見があるもの。歳を重ねるたびにその思いは一層強くなる。私がそう感じたのは、最近になって見直したルキノ・ビスコンティ監督の『ベニスに死す』だ。 ティーンエイジャーの頃は、アッシェンバッハ教授(ダーク・ボガート)が気になっている美少年タッジオ(ビヨルン・アンドレセン)に目が行き、耳目の集め方を覚えた彼がそのパワーを誇示する様子にゾクゾクさせられた。30代後半になって見たときはタッジオ親子と教授を取り...
関口裕子
Rhythm
2023.8.20