黒澤明の名作「生きる」(1952年)を1950年代、第二次世界大戦後のイギリスを舞台に蘇らせた。脚本は、黒澤映画に衝撃を受け、影響を受けてきたと語るノーベル賞作家カズオ・イシグロ。今の時代に新しい「生きる」を誕生させた。監督は、「Beauty」(原題・2011年)でカンヌ国際映画祭のクィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナス。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどに出演のビル・ナイが主演を務める。
1953年、いまだ復興途上のロンドン。ウィリアムズ(ビル・ナイ)は、いわゆる〝お堅い〟英国紳士。役所の市民課に勤める彼は、部下に煙たがられながら仕事に追われる日々。家に帰れば、孤独で自分の人生が空虚で無意味なものだと感じていた。そんなある日、医者から癌に冒されていて余命半年であることを宣告される。彼は、バイタリティに溢れたマーガレット(エイミー・ルー・ウッド)とのささやかな時間を過ごすうちに、自分の人生を見つめ直し始め、充実した人生を手に入れようと新しい一歩を踏み出す。その一歩は、やがて無関心だったまわりの人々をも変えることになる。
(C)Number 9 Films Living Limited
公開日: 2023年03月30日
生きる LIVING
予告編を見る:
監督 :
出演 :
原作 :
脚本 :
音楽 :
原題:Living
2022年 /イギリス /103分 /G
配給 :
公式サイト: https://ikiru-living-movie.jp/
関連記事
新着記事
刑事ドラマを全否定!「踊る大捜査線」の革命と余波 青島刑事と同世代放送記者が解説
素直になれない幼なじみの恋模様をチョン・ヘインとチョン・ソミン共演で描くラブコメ「となりのMr.パーフェクト」
この1本:「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」 悪のヒーローの内面
時代の目:「本を綴る」 市井の人へ温かいまなざし