時代の目:「本を綴る」 市井の人へ温かいまなざし
自身の作品が人を傷つけたという後悔から小説を書けなくなった作家の一ノ関(矢柴俊博)は、全国を旅して本にまつわるエッセーを連載していた。那須の古書店で手にした本の間に挟まれていた古いラブレターを見つけ、訪れた京都でその宛先を探し当てる。宛名の女性は他界していたが、その孫、花(遠藤久美子)と出会う。花は恋人を亡くした心の傷を抱え、一ノ関に促されるまま香川を訪れた。一ノ関も、再び物語をつむぐために自身の過去と向き合う。 篠原哲雄監督が、東京都書店商業組合のYouTubeドラマを基に、新たに創作したロードムービー。本を介して人が出会い、エピソードがリレーのようにつながってゆく。市井の人たちを温かいま...