2021年に、東京都書店商業組合が開設した「東京の本屋さん〜街に本屋があるということ〜」というYouTubeチャンネル。8割も消えてしまったという東京の本屋さんに、1人でも多くの客が足を運んでもらうことが目的だ。その書店紹介動画に、本作の篠原哲雄監督と脚本を担当する千勝一凜などが携わり、本屋にまつわるドラマの企画書を提出したことによりYouTubeドラマ「本を贈る」が制作された。さらに、そのドラマを見た人から、全国の素敵な本屋の情報が寄せられたことがきっかけとなって、映画化の企画が始動。「那須塩原市図書館みるる」や京都の「恵文社」、香川県の移動図書館「高松市中央図書館『ララ号2号』」など、それぞれとの出会いから、ロードムービーのスタイルで物語が組み立てられた。
主人公の書けなくなった作家の一ノ関哲弘には、矢柴俊博。ヒロイン役に、遠藤久美子と宮本真希。旧友役の長谷川朝晴のほか、加藤久雅、川岡大次郎、石川恋など、個性的なキャストが出演する。音楽はGENが担当、主題歌は、ASKAの「I feel so good」が起用された。
「悲哀の廃村」というベストセラーがあるものの、今は書けなくなった作家の一ノ関哲弘(矢柴俊博)は、全国の本屋を巡りながら本の書評や本屋のコラムを書くことを生業にしている。 ある日、那須の図書館司書・沙夜(宮本真希)と森の中の本屋を訪れ、古書に挟まれていて届けられずにいた恋文を見つけた彼は、その手紙を届けようと旅に出る。京都で出会ったのは有名な書店の店長で学生時代のライバルの功ニ(長谷川朝晴)。恋文の住所はすでになく、本人は亡くなっていたが孫の花(遠藤久美子)がおばんさい屋を営んでいた。婚約者を事故で亡くし、一歩を踏み出せなくなっていた花とは香川で再会する。さらに旅を続ける哲弘は、港の移動図書館のお手伝いをする結城(丈)、漁師の源次(加藤久雅)ら、一期一会の出会いや友人との再会により刺激と温かさに触れ、また厳しさを痛感しながら書けなくなった原因と向き合っていく。
©ストラーユ
公開日: 2024年10月04日
本を綴る
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2023年 /日本 /107分 /G
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公式サイト: https://honwotsuzuru.com/
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