毎日映コンの軌跡⑰ 復活した「新人賞」 現在は男女1人ずつ
毎日映画コンクールの新人への賞は、第2回(1947年度)で「新人演技賞」が設けられ、若山セツ子が選ばれた。しかしこの回限り、以後長く中断した。「スポニチグランプリ新人賞」として再生したのは、第38回。この回を機に毎日映コンの拡充が図られている。 石油ショックなどのあおりを受けた70年代、事業主体である毎日新聞社の経営状態が悪化し、毎日映コンの規模も縮小された。第26回から助演賞を廃止、第30回からは選考を討議から投票方式へと変更。80年代に経営が上向き、スポーツニッポン新聞社も運営により深く関与するようになった。第38回では、同新人賞と「外国映画ベストワン賞」創設のほか、討論選考への回帰、助...