すぎ ようこ
1928年10月27日 生まれ
若月彰、中城ふみ子の原作を田中澄江が脚色した田中絹代の監督第3作。不幸な結婚生活に終止符を打ったふみ子は、勧められるままに詠んだ短歌が絶賛される。ふみ子は夫の実家から子供を連れ戻し東京で職を見つけようとするが、乳がんで札幌の病院に入院する。彼女の短歌は入選し、新人作家として歌壇の話題となっていたが乳房が切り取られる。手術後、ふみ子は元気だったが余命幾ばくもないことを知る。
田中絹代の監督2作目。斎藤良輔、小津安二郎脚本。戦争で疎開した奈良に住みついた浅井家には、未亡人の千鶴、未婚の綾子、節子の3姉妹がいた。寺に間借りしている千鶴の亡夫の弟昌二は、節子と愛しあっていた。節子は、昌二の旧友で電気技師の雨宮と綾子を結びつけようと、偽の電話で2人を呼び出して月の出の公園で会わせたりする。3姉妹の恋模様をユーモアを交えて描いた。