もり まさゆき
1911年1月12日 生まれ
若月彰、中城ふみ子の原作を田中澄江が脚色した田中絹代の監督第3作。不幸な結婚生活に終止符を打ったふみ子は、勧められるままに詠んだ短歌が絶賛される。ふみ子は夫の実家から子供を連れ戻し東京で職を見つけようとするが、乳がんで札幌の病院に入院する。彼女の短歌は入選し、新人作家として歌壇の話題となっていたが乳房が切り取られる。手術後、ふみ子は元気だったが余命幾ばくもないことを知る。
女優田中絹代の監督デビュー作。木下恵介脚本。復員兵の礼吉は、元恋人の道子のことを思い続けていた。道子が夫と死に別れ上京していると聞いた礼吉は、戦友山路の世話で恋文代筆業をしながら道子の行方を捜していた。清純だった戦前の姿を思い描いていた礼吉は、ある日、アメリカ兵相手の洋妾に変わり果てた道子に出会う。