君は永遠にそいつらより若い
児童福祉司への就職が決まった堀貝(佐久間由衣)は、同じ大学の猪乃木(奈緒)と知り合い、親しくなっていく。堀貝は卒業を前に「自分にはとても大切なものが欠落している」との思いに駆られ、友人らとの出会いの中で、自分への自信のなさや諦念を抱えながらもがく姿を描いた。 津村記久子の同名デビュー作の映画化。猪乃木を今も苦しめる心と体の傷、友人の親友の自死、バイト仲間の性的悩みなど他者の苦しみを、堀貝はすんなりと共有、もしくは近づこうとしてしまう。今の時代にあっては、不器用というかおせっかいな生き方と見られ、損な発想や行動と一言で片付けられてしまうかもしれない。それでも、堀貝のキャラクターをノリが良く...