Peter Bogdanovich
監督作「殺人者はライフルを持っている!」(1968年)、「ラスト・ショー」(1971年)、「ペーパー・ムーン」(1973年)
2022年1月6日に82歳で逝去したピーター・ボグダノビッチは、アメリカン・ニューシネマの時代に名をはせた監督である。代表作は「ラスト・ショー」(1971年)と「ペーパー・ムーン」(73年)。そのほか数多くの青春、コメディー、ロマンス、ヒューマンドラマを世に送り出したボグダノビッチのフィルモグラフィーには、筆者を含む一部のマニアから根強い支持を得ているスリラー映画がある。デビュー作の「殺人者はライフルを持っている!」(68年)だ。 キーワード「現代の狂気」 監督志望の若手がデビューのチャンスをつかむきっかけは千差万別だが、ボグダノビッチの場合はかなり風変わりだった。映画評論を...
高橋諭治
2022.8.23
引退を決意した怪奇映画の老スター、オーロック(ボリス・カーロフ)が舞台あいさつのために訪れたドライブインシアターには、ライフルを携えた無差別殺人鬼トンプソン(ティム・オケリー)が潜んでいた……。ロジャー・コーマン門下生だったピーター・ボグダノビッチの監督デビュー作。 (C) 1967 by Saticoy Productions. All Rights Reserved. TM,(R) Copyright (C) 2012 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.