Peter Bogdanovich
監督作「殺人者はライフルを持っている!」(1968年)、「ラスト・ショー」(1971年)、「ペーパー・ムーン」(1973年)
2022年1月6日に82歳で逝去したピーター・ボグダノビッチは、アメリカン・ニューシネマの時代に名をはせた監督である。代表作は「ラスト・ショー」(1971年)と「ペーパー・ムーン」(73年)。そのほか数多くの青春、コメディー、ロマンス、ヒューマンドラマを世に送り出したボグダノビッチのフィルモグラフィーには、筆者を含む一部のマニアから根強い支持を得ているスリラー映画がある。デビュー作の「殺人者はライフルを持っている!」(68年)だ。 キーワード「現代の狂気」 監督志望の若手がデビューのチャンスをつかむきっかけは千差万別だが、ボグダノビッチの場合はかなり風変わりだった。映画評論を...
高橋諭治
2022.8.23
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
引退を決意した怪奇映画の老スター、オーロック(ボリス・カーロフ)が舞台あいさつのために訪れたドライブインシアターには、ライフルを携えた無差別殺人鬼トンプソン(ティム・オケリー)が潜んでいた……。ロジャー・コーマン門下生だったピーター・ボグダノビッチの監督デビュー作。 (C) 1967 by Saticoy Productions. All Rights Reserved. TM,(R) Copyright (C) 2012 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.