「熱のあとに」 一筋縄ではいかない愛の物語
沙苗(橋本愛)は全てをささげて愛したホスト、隼人を刺し殺そうとして逮捕された。事件から6年、服役後に出所した沙苗と見合いをした健太(仲野太賀)は彼女の過去を受け入れ、2人は結婚。穏やかな生活が始まったかに見えたが、謎めいた隣人の女・足立(木竜麻生)が現れる。足立の秘密が明らかになる中、沙苗は隼人への燃え上がる思いを抑えきれずにいた。 愛の定義は人それぞれ。とはいえ、沙苗が「愛」と呼ぶ感情があまりに強烈で、愛について哲学的に語る彼女のせりふを聞いていると、狂気に触れたような恐ろしさすら感じる。だが、自分の愛が誰にも届かず、理解されないことにもがき苦しむ彼女の心情を「分かってあげたい」という気持...