だいあん・ごすりんぐ
「ライアン・ゴスリング」記事件数
「ラブロマンスか・・・・・・」 朝から不機嫌な自分の心に、なけなしの変化をもたらしてでも上機嫌になってやろうと勇気を振り絞り、再生ボタンに私は指を重ねた。 「絵を描いている時間だけはいつもごちゃごちゃしている頭の中も静かになるの」という少女アリーの言葉に序盤から大きな共感を覚えた私は、作品の登場人物というものに珍しく自分を重ねてこの映画を見ていた。私もごちゃごちゃした頭の逃げる先を芸術に投じている人間の一人であるからだ。私の場合は文学だ。 身分が釣り合っていない恋 これは、周囲の反対に負けずに最期まで愛し合った男女の物語。年老いた二人は療養施設で過ごすが、大往生を待つ...
小田実里
2023.2.22
認知症をわずらった女性とともに療養施設に入寮しているデユークはノートに書きつづった物語を彼女に読み聞かせる。それは 1940年のアメリカ南部から始まる2人の恋の物語だった。