かつ しんたろう
1931年11月28日 生まれ
日本の俳優、歌手、脚本家、映画監督、映画プロデューサー。
――「影武者」は、黒澤監督が「どですかでん」以来10年ぶりに日本で製作する作品だった。武田信玄の死を隠すため、弟信廉(のぶかど)らが立てた影武者の運命を描く。当初、勝新太郎主演で企画されていたが、準備中に自身も監督経験のある勝と黒澤監督の演出方針が対立し、勝が降板。仲代達矢に交代した。 はじめは「乱」を作ろうと思ったんだけど、東宝が「今の時代、こんな映画を撮っても客が入らない」と言うものだから、じゃあ客が入るような作品を作ろうということになって書いたのが「影武者」の脚本(ホン)なんです。信廉が兄さんにそっくりなんで影武者をやっていたという話があった。それをヒントに話を作っていった。 ...
神保忠弘
2023.11.30
去年の3月。2月16日に生誕91年を迎えた高倉健さんの作品「鉄道員」について記事を書いた。この記事は、私が初めてひとシネマに寄稿した記事だ。この時まで私は、恥ずかしながら高倉健さんが映画界にとってどれほど偉大な方なのか存じ上げなかった。初めての記事で高倉健さんについて書くというプレッシャーで、私は今まで生きてきた中でも五本の指に入るんではないかというほど猛勉強した(高倉健さんについて)。初めての記事が書き終わった頃には、私はもうすっかり高倉健さんのファンになってしまい、それからというもの「好きな男性のタイプは?」と聞かれたら「高倉健さん」と答えている。あまり同世代の人間にはしっくりこないようだ...
青山波月
2023.11.25
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
高倉健初の国内他社出演(東宝=勝プロ)作品。 ロベール・アンリコ監督によるフランス映画「冒険者たち」をモチーフとした、高倉健と勝新太郎が共演した唯一の映画。刑務所で知り合った、ヤクザの錠吉とゴロつきの駒玄。2人は出所後、サキエという女性を女郎屋から助け出し、3人の宿無し旅が始まる。 ©️1974東宝