「本日公休」 損得ではないまっすぐな生き方
40年にわたり、台湾・台中で昔ながらの小さな理髪店を営んでいるアールイ(ルー・シャオフェン)。女手ひとつで育てた3人の子供たちが巣立ってからも、店に立ち続けていた。ある日、離れた町から通っていた常連客が病にふせっていることを知り、古い愛車を走らせる。 フー・ティエンユー監督が母親をモデルに脚本を書き、台中にある実家の理髪店で撮影した人間ドラマ。アン・ホイ監督の「客途秋恨」などで知られる名優、シャオフェンが脚本にほれ込み、24年ぶりにスクリーンに復帰している。ちょっぴり頑固だが丁寧で誠実な仕事で常連たちに信頼されている母と、合理的なところのある現代っ子な子供たち。監督は異なる価値観を描きながら...