第18回大阪アジアン映画祭で、観客賞と薬師真珠賞(俳優賞)をダブル受賞した台湾映画「本日公休」。作家、MV監督としても活躍するフー・ティエンユー監督の劇場長編3作目となる本作は、監督自身の母親をモデルに書き上げたシナリオを元に、台中の実家で実際に営んでいる理髪店で撮影された。主人公のアールイ役には、1999年以来、映画の出演から遠ざかっていた「客途秋恨」(1990年)のルー・シャオフェンが24年ぶりに主演復帰。本作で台北電影奨主演女優賞、大阪アジアン映画祭 薬師真珠賞(俳優賞)を受賞した。また、アールイに反発的な次女リンを演じたファン・ジーヨウが台湾金馬奨助演女優賞を、次女の元夫で心優しいチュアンを演じたフー・モンボーが台北電影奨助演男優賞を受賞している。
台中にある昔ながらの理髪店で、店主のアールイ(ルー・シャオフェン)は、40年にわたり常連客を相手にハサミの音を響かせている。女手ひとつで育て上げた3人の子どもたちは、すでに独立し実家のお店にはなかなか顔を見せない。頼りになるのは、近くで自動車修理店を営む、次女の別れた夫チュアン(フー・モンボー)だけだ。ある日、離れた町から通ってきてくれていた常連客の〝先生〟が病の床に伏したことを知ったアールイは、「本日公休」の札を店に掲げ、古びた愛車でその町に向かう。
公開日: 2024年09月19日
本日公休
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原題:本日公休/Day Off
2023年 /台湾 /106分 /G
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公式サイト: https://www.zaziefilms.com/dayoff/
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