「グラディエーター」でラッセル・クロウの闘志をかきたてたひと握りの土
体調を崩してしまったり、急に仕事が忙しくなってしまったり、あるいは何らかのやむにやまれぬ事情があったりして、どうしても見たい映画を諦めざるをえず、結果的に長いあいだ思ったように映画が見られないことがある。すると、いざ状況が解消して、ひさびさに見ることができるとき、何を見るかに必要以上に考え込む。ふさわしい映画は何か? 要するに、つい先日、私自身がそんな状況に陥っていたわけなのだが、幸いなことに格好の映画が上映されていた。驚くべき24年後の続編「グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声」公開を前にしての、「グラディエーター」(2000年)デジタルリマスター版再上映だ。筆者は1997年生まれだから、...
髙橋佑弥
2024.11.22