三宅唱監督「映画にできることはたくさんある」 「夜明けのすべて」が世界に発したメッセージ 第74回ベルリン国際映画祭
第74回ベルリン国際映画祭で上映された「夜明けのすべて」は、満員の客席から大きな拍手を受けた。三宅唱監督にとって3度目のベルリン。主演の松村北斗、上白石萌音とそろって訪れ、「満員のお客さんに見てもらえるのは格別」。「優しい」と評される作風は、世界情勢を凝縮したような映画祭出品作の中では独特だ。三宅監督が考える「映画にできること」を込めた作品は、ベルリンにどう響いたのか。 3作連続でベルリン出品 2019年の「きみの鳥はうたえる」がフォーラム部門、22年に「ケイコ 目を澄ませて」がエンカウンターズ部門、そして「夜明けのすべて」が再びフォーラム。3作連続である。「初めて来たときからお客さん...
勝田友巳
2024.2.24