「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3より© 2024 Netflix, Inc.

「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3より© 2024 Netflix, Inc.© 2024 Netflix, Inc.

2024.7.25

人気バイオレンスアクションがついに完結! 兵役入隊前最後のソン・ガン主演作 「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3:オンラインの森

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梅山富美子

梅山富美子

韓国の人気俳優ソン・ガンが主演を務めるNetflixオリジナルシリーズ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」のシーズン3(全8話)が19日に配信され、ついに完結。襲いかかる怪物との壮絶な戦いが幕を閉じた。
 
韓国のウェブトゥーン(韓国発祥のWEBマンガ)が原作の本作は、突如人間を襲う怪物が現れ、主人公のチャ・ヒョンスらが極限の状況に追い込まれる物語。ヒョンス役をソン・ガンが担ったほか、「密輸 1970」のコ・ミンシ、「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」イ・ドヒョン、「ボイス~112の奇跡~」シーズン2、3のイ・ジヌク、「花より男子〜Boys Over Flowers〜」のイ・シヨンらが出演している。
 


シーズン2の絶望感あるラストから更にカオスな展開になるシーズン3

シーズン1(2020年・全10話)では、怪物に姿を変え暴走する人間と、古びたアパート「グリーンホーム」の住民たちが死闘を繰り広げ、シーズン2(23年・全8話)ではグリーンホームを脱出した人々が、外の世界でほかの生存者や感染者たちとの壮絶な争いに巻き込まれた。
 
感染して怪物化しても自我を持つ〝特殊感染者〟となったヒョンスが、ついに怪物に自身を乗っ取られてしまうという絶望の状況でシーズン2は終了。その続きとなるシーズン3では、特殊感染者、怪物化できる能力を持つ者、そして〝新人類〟となったグリーンホームの住人ウニョク(イ・ドヒョン)が再登場してカオスな状況になっていく。
 

群像劇だが、ソン・ガンとイ・ドヒョンの存在感が光る

本作は登場人物が比較的多く、シーズン2で外の世界に出ると人間関係はより複雑化。ヒョンス、ウニョクを捜す妹のウニュ(コ・ミンシ)、特殊能力がある娘に苦悩するイギョン(イ・シヨン)、イギョンの夫サンウォンに体を乗っ取られたサンウク(イ・ジヌク)、狂気の科学者イム(オ・ジョンセ)、怪物処理専門部隊であるカラス部隊……と数えきれないほど多くの思惑が交差するので一瞬たりとも気が抜けない。
 
また、特殊能力者やカラス部隊を中心とした目にも留まらぬアクションと、容赦ないバイオレンス描写が魅力の本シリーズ。特殊能力者はそれぞれ違う能力を持ち戦うのだが、黒く鋭利な翼を持つヒョンスは美しいけれど恐ろしくもあり、またとない魅力を放っていた。
 
勝つのは人間なのか怪物なのか、そもそも怪物とはなにか……と終始シリアスな物語が展開するなか、わずかに笑えるのは、イケメンすぎるカラス部隊のチャニョン(ジニョン)を巡る恋模様だったかもしれない。
 
なお、イ・ドヒョンが23年8月、ソン・ガンが今年24年に兵役入隊した。「Sweet Home -俺と世界の絶望-」の後は2人の演技はしばしの間見ることができなさそう(イ・ドヒョン出演の「破墓」は10月に日本公開)。
 
群像劇である本シリーズ、ソン・ガンとイ・ドヒョンは出ずっぱりというわけではないけれど、それでもやはりその存在感が光った2人。兵役を終えて新たな作品に出合えるまでが待ち遠しい。
 
「Sweet Home -俺と世界の絶望-」シーズン3はNetflixで独占配信中

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ライター
梅山富美子

梅山富美子

うめやま・ふみこ ライター。1992年生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業後、映像制作会社(プロダクション・マネージャー)を経験。映画情報サイト「シネマトゥデイ」元編集部。映画、海外ドラマ、洋楽(特に80年代)をこよなく愛し、韓ドラは2020年以降どハマり。

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