©2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会

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2022.7.18

誰もが大冒険に踏み出せる!? この夏、体験してほしい「ゴーストブック おばけずかん」

誰になんと言われようと、好きなものは好き。作品、俳優、監督、スタッフ……。ファン、オタクを自認する執筆陣が、映画にまつわる「わたしの推し」と「ワタシのこと」を、熱量高くつづります。

和合由依

和合由依

みなさんはおばけに会ったことがありますか?
 
小さい頃、夢で会ったことがある人は多くいるでしょう。
私もその1人です。
 
夢はまるで現実のようです。
音も、匂いも、物に触れたときの感覚も、すべてが本物のような世界。
私の場合、夢を見ているとき、現実を忘れます。
そんな、現実のようで現実じゃない世界。
夢とは、目が覚めないと終えることができません。
 
小さい頃の私は、一度こんなことを考えたことがあります。
もしも、夢の中で命を落としたら、その自分は目を覚まさないわけだから、
現実にいる誰かが起こしてくれないと起きることができないのではないかと。


 

叶えたい願いのため、命懸けの試練に立ち向かう5人

ゴーストブックは、現実ではないどこかのお話です。
夢かと思ったら、夢でもない、現実でもない場所にいた。
 
もし、自分がそんな世界に巻き込まれたらどうします?
 
主人公は、仲のいい友達、坂本一樹(城桧吏さん)、工藤太一(柴崎楓雅さん)、飯田サニー宗佑(サニーマックレンドンさん)、橘湊(吉村文香さん)と、
4人のクラス担任である葉山瑤子(新垣結衣さん)。
この5人は、そんなどこかの場所に連れて行かれた人物です。
 
一樹、太一、サニーは現実の世界にいた頃、
夜中に白い布をかぶったおばけが枕元に来て、「願いを叶(かな)えたいか?」と言われます。
必ず叶えたい願いがあった3人。
そんな願いを実現するためには、とある試練に立ち向かわなければなりません。
「命懸けの試練になるぞ」とおばけに言われていた3人。
でも、願いが本当に叶うのであれば、お構いなしでした。
自分たちの願いを叶えるため、その試練に立ち向かうことを決心します。
 
翌日、昨夜おばけに言われていた「おばけずかん」を探しにとある本屋に行き、その図鑑を手に入れます。
 
図鑑を手に入れて本屋を出たら、なんと現実ではない世界にいました。
 
偶然巻き込まれてしまった瑤子先生と、
3人と同じクラスの仲のいい湊と一緒に3人の願いを叶えるため、
たくさんの試練を乗り越えていきます。
もともとは3人だけのものだった願いは、いつしか5人の願いに。
 
物語が進むにつれて強くなっていく5人の絆。
一人一人の存在がみんなの力になっている。
物事をポジティブに捉えて進んでいく姿は、みんな同じでした。
 
映画の中には、たくさんの有名なおばけたちが出てきます。
初めは怖いなと思ってしまうおばけたちでしたが、
最終的には好きになってしまいました。
 
ラストのシーンが何とも言えない展開。
ビクビクしながら、5人を見ていました。
 
試練を成し遂げていくにつれ、絆が強まっていった5人。
現実ではないからこそ、見えた5人の本質。
最後は、ずーっと口角が上がりっぱなしでした。
何だか、見ているこっちまでうれしくなっていました。
 
ストーリーや人物、世界観など、見どころが盛りだくさんのこの作品。
いろいろな場面で細胞が震えました。
 

大人も子供も、5人と一緒に不思議な大冒険へ!

 大人だから。子供だから。
ファンタジーに年齢は関係ないと思います。
山崎貴監督の作る映画は、どれも細胞が震えます。
「DESTINY 鎌倉ものがたり」を見たことがある私にとって、
「ゴーストブック」は楽しすぎて仕方がありませんでした。
 
エンドロールの部分も、ユーモアにあふれていました。
ぜひ最後の最後まで、席を立たずに見ていただきたいです。
 
きっと、エンドロールにでてくるあのイラストは、
小学生が小学校で描きたくなってしまうのではないかと思っています。
 
「ゴーストブック おばけずかん」は
最後の最後まで見る人を楽しませてくれる映画です。
 
この夏、一度現実から離れて、5人と一緒に冒険に出掛けてみてはどうですか?
ぜひ、劇場でご覧ください。
22日(金)公開

ライター
和合由依

和合由依

2008年1月10日生まれ。東京2020パラリンピック開会式では、これまで演技経験がなかったものの、片翼の小さな飛行機役を演じ切り、世界中の人々に勇気と感動を与えた。羊膜索症候群、関節拘縮症による上肢下肢の機能障害を抱える。中学時代は吹奏楽部に所属しユーフォニアムを担当。趣味は映画鑑賞のほか歌や絵画。2021年毎日スポーツ人賞文化賞を受賞。24年5月11日(土)よる10時~ 放送、NHK土曜ドラマ「パーセント」に出演。