2022年も残りわずか。たくさんの作品が公開、配信されました。7月の上半期総決算に続いて、ひとシネマ執筆陣が1年を総まくり、「ゆく年」編は22年の10本を選出しました。返す刀の「くる年」編で、23年の期待作も紹介します。題して「ひとシネマ的ゆく年くる年」。年末年始の鑑賞ガイド、新年のカレンダーとしても、ご活用を。
2022.12.16
2022年総決算 ゆく年編 後藤恵子
1年はあっという間。もう1年の総括的な文章を書く時期になりました。上半期編は既に掲載されているため、下半期に見た映画で「見ていただけたら」と思う作品を50音順で挙げました。基準は見たあとに前向き、優しい気持ちになる、爽快感があると思った作品です。
気分明るく年越しを
「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」(ギレルモ・デル・トロ監督、Netflix)
監督らしいダークさは健在ながらも見終わったあとは爽快感が。今年のベストかも。
「さかなのこ」(沖田修一監督)
周囲の理解を受け、好きを突き詰める姿は見ていてほっこりします。
「チケット・トゥ・パラダイス」(オル・パーカー監督)
ジュリア・ロバーツのビッグスマイルを見てるだけで気分があがります。
「ミセス・ハリス、パリへ行く」(アンソニー・ファビアン監督)
ヒロインのキャラクターがとてもすてき。
「MONDAYS/このタイムループ、上司に気付かせないと終わらない」(竹林亮監督)
ラストの大団円での爽快さ。「カメラを止めるな!」を思い起こしました。
「窓辺にて」(今泉力哉監督)
低温の恋愛映画ですが、不思議と前向きな気持ちになれます。
「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」(ウィル・シャープ監督)
ストーリーは明るくはない。でもウェインのイラストの猫も実際の猫もとにかくかわいく、目じりがさがります。
今年は国内外で暗いニュースも多かったので、気分が明るくなる映画を見て、明るい気持ちで年越しを迎えたいですね。