©2023「バカ共相手のボランティアさ」製作委員会

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2024.3.15

パンクなんて辞めてしまえ。「バカ共相手のボランティアさ」振付稼業air:manが見た「こうなる・・・・・・うむ、こうなった・・・・・・」

音楽映画は魂の音楽祭である。そう定義してどしどし音楽映画取りあげていきます。夏だけでない、年中無休の音楽祭、シネマ・ソニックが始まります。

振付稼業air:man

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昔からトラブルだらけ

パンクなんて辞めてしまえ。こうなる……というせりふともざれ言とも取れない言葉から始まるドキュメンタリー映画が間も無く全国で上映される。予定? ……トラブルが起きなければ上映されるだろう。内心ヒヤヒヤしている。無事に上映されるだろうか? 昔からトラブルだらけで、有るはずのものが無くなってしまう。無いはずのものが有ってしまう。そんなふうにファンたちをやきもきさせるのが得意な彼らがいる。彼らはバンドマンだ。否、パンクバンドマンだ。
 

全世界のPUNKKIDSをとりこ

♪I’mPUNK!って歌ってるのだから間違いないだろう。The Swanky's。彼らの初ドキュメンタリー映画「バカ共相手のボランティアさ」が完成した。完成した? まぁ試写を見せて頂いたから完成しているのだろう?


 
1980年代以降、全世界のPUNKKIDSをとりこにしてきた(今もなお !)バンドが博多で結成されたのは81 年くらいだと聞く。私が9歳か10歳の頃の話だ。当時の博多と言えば、めんたいロックと言われる音楽が主流だったと思う。と言うより、当時は音楽番組が隆盛を極めていて、松田聖子や中森明菜、チェッカーズやC-C-B等の音楽が昼夜問わずTVやラジオから流れていた 。
 

原田の知世、南野陽子

ちなみに私は原田知世のファンだった。「時をかける少女」の下敷きを中洲大洋映画劇場(3月末閉館!)で映画をリアタイした際に小遣いで買った。その帰りに、玉屋の隣にあったカレーの湖月でカレーを食べ(地元民ならわかるソウルフード)入れ放題のらっきょうを入れた時、カレーがはねて、その下敷きが汚れてかなりへこんだのを今でも覚えている。当時の下敷き等のラミネートはあまりにも粗雑だった。
 
原田知世の話をしている場合ではない。話を戻そう。その下敷きを中学2年生まで使い続けた私。カレーの汚れも喉元過ぎればなんとやら。原田知世以外にも好みのタイプが見つかり、原田の知世も喉元過ぎれば誰かしら? 85 年デビュー組の南野陽子である。ナンノ熱は勢いを増しデング熱のごとく私をほだす 。国際センターで行われた自動車ショーに出るナンノに会いに行き、駆け寄って話しかけたかった程の思い入れようであった。
 

怖いお兄ちゃんの1人が倒れている

話が戻らない。今回はThe Swanky'sについてのエッセイ的なものとのオーダーであったはずだ。どうすれば良い?と、The Swanky'sドキュメンタリーの試写を見返すナウ。大丈夫 !  記憶は雄弁に語るものだ。今回の映画に少し出演させていただいたのだが、私自身のインタビューで、それこそ原田知世下敷きをしつこく使用し続けていた中2の頃、夜、おなか空いたなあと近所のコンビニに行った帰りの出来事。奈良屋町の大村京染店の角を左に曲がった次のブロックで衝撃的な事柄に出くわす。怖過ぎるお兄ちゃんたちがたむろしている。恐る恐る息を潜め通り過ぎる私の横には、トンがった頭をしているお兄ちゃん、お姉ちゃんも居たなぁ…… なるべく早く、その場を立ち去ろうと思う私の耳に、何かの鈍い拳感な音。ふと振り返ると、怖いお兄ちゃんの1人が倒れている。それがThe Swanky'sオリジナルメンバーのTVさんだ!と言う事もこのドキュメンタリーの中で明らかになるのさ……。

 

鋲(びょう)ジャンとの出会い

ここからは鮮烈に残るイメージの回想。その怖いお兄ちゃんお姉ちゃんたちの電灯に照らされるキラキラした上着がひたすらに奇麗だなあと思った。鋲(びょう)ジャンとの出会いである。いかついトゲトゲをまとった彼等は本当に格好良かった。博多区奈良屋町にある夢工房での話である。とにかく、格好良かった。そして奇麗だった。PUNKは何か奇麗で上品だと今でも思う。そして何かユーモアがある。私にとってPUNKとは上品でぜいたくでユーモアがある人物たちの事である。The Swanky'sとの出会いである。
 

熱いやら冷たいやら、動きづらいやら

そこから、今の私につながるのはさほど、難しくは無い。さて、私は私の過去、そして現在、未来へつなぐべく、このドキュメンタリーをあくまで私事として劇場に見に行くつもりだ 。(ちゃんと上映されれば……)んにしても、仕事着でもある鋲ジャンは基本激しく熱い。冬の時期は冷却枕みたいに冷たい。嗚呼(ああ)、やれん。何故、仕事着を鋲ジャンにしたのだろう。あの時、出会ってしまったThe Swanky’sのせいだ。南野陽子にしとけば良かった……等と思いつつ、今日も振り付けの仕事へ鋲ジャンを着てGO!  熱いやら冷たいやら、動きづらいやらで 、嗚呼……やれん。そしてつぶやく。パンクなんて辞めてしまえ。こうなる……と。うむ。こうなった……と私はせりふともざれ言ともつかぬ言葉を独りごつのである。
皆様、必見よ♡泣くぜ。
3月 15 日より 福岡先行公開 、22日より全国で順次公開。

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ライター
振付稼業air:man

振付稼業air:man

動くものなら何でも振付けます!という売り言葉に、買い言葉増殖中の業界初の振り付けユニット。2008年 UNIQLO WEB CM「UNIQLOCK」にて世界3大広告賞「One show」「CLIO AWARDS」「Cannes Lions」にてすべてグランプリを受賞。海外のトップクリエーターでもあるアーティストOK Goの「I Won’t Let You Down」の振り付けを担当し、MTV MUSIC AWARD2015にて日本人初のBEST Choreographyを受賞。 ACC CM FESTIVAL 2015 で総務大臣賞受賞。One Show2017にてsilverを受賞。又、初著書でもある「振付稼業air:manの踊る教科書」を2014年に上梓し、全国の小・中学校の先 生と生徒への新たなコミュニケーションツールとしてのダンスを推進すべくまい進する。そんな彼らの目標は、振り付けをし続ける事。