「RRR」©2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

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2022.10.21

RRR

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)。

インド映画の金字塔「バーフバリ」のS.S.ラージャマウリ監督が、英国植民地時代の1920年を背景にした新作だ。英国軍にさらわれた少女を救うために都会にやってきたビーム(N.T.ラーマ・ラオJr)と、崇高な誓いを胸に秘めた警察官ラーマ(ラーム・チャラン)。一度は義兄弟のような絆で結ばれた2人が、運命のいたずらで反目し合いながらも、強大な支配者に挑む姿を描く。

インド映画史上最大の製作費を投じたという触れ込みの映像世界は、視覚効果と圧倒的な物量によるスペクタクルの連続。人間に猛獣も加わって繰り出されるバトルアクションは、笑っちゃうほど誇張されているのだが、水や炎のイメージをちりばめ、状況設定にも変化をつけた創意工夫に舌を巻く。

その半面、悪役の英国人はとことん冷酷かつ傲慢に描かれ、可哀そうなほど。そして幾多の辛苦を耐え忍んだ主人公たちが、怒りのパワーを大爆発させるクライマックス。カタルシス満点の英雄譚(たん)である。2時間59分。東京・新宿ピカデリー、大阪・梅田ブルク7ほか。(諭)

ここに注目

やり過ぎ、あからさま、ご都合主義。なのに3時間、あっという間。序盤の人柱の大俯瞰(ふかん)など、画面には人がぎっしりで、密度も熱量も異様に高い。主演2人の大暴れにインドの歴史まで組み込んだ貪欲さに脱帽だ。テロや少年兵の描き方に、現代日本とは異なる価値観がうかがえる。(勝)

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舞台は1920年、英国植民地時代のインド。英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(N.T.ラーマ・ラオJr.)。
大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。

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