スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム©2021 CTMG. c & TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

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2022.1.07

スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)、屋代尚則(屋)、坂本高志(坂)。

物語はスパイダーマンの正体が世界中に明かされてしまった前作の続きから。普通の高校生として生活していたパーカー(トム・ホランド)だが、スパイダーマンだと知られ環境が一変。家族や友人にも大きな影響を及ぼす。なんとかしようと、彼は魔術師のドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に、自分がスパイダーマンであるという人々の記憶を消すよう頼むのだが、それがさらなる混乱を招いてしまう。

従来のヒーロー像とは違い、パーカーは常に10代の男子らしい悩みや欲望を抱え、だからこそ共感もできるがその幼さがもどかしくもあった。今作も彼の子供っぽい言動にやきもきする一方で、その未熟な心で受け止めてきた孤独や葛藤、力と引き換えに失ったものを思い知る。そして迎えるクライマックスは、3代にわたるスパイダーマンシリーズを楽しんできた方ならきっと、感極まるものがあるだろう。結末のほろ苦さも心地よい。ジョン・ワッツ監督。2時間28分。東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・梅田ブルク7ほか。(久)

異論あり

いちげんさんお断り。多重世界がつながったという設定で、過去の悪役が勢ぞろい。大混乱を治めながら、自分と友だちの大学進学まで心配するパーカーは大忙し。見る方も目まぐるしい。過去3シリーズ計7作、復習するのは一苦労。ストレンジって誰?なんてもってのほか。(勝)

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