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2023.6.28
中島みゆき初のアニメーション映画書き下ろし主題歌が「心音」に決定!スタジオMAPPA「アリスとテレスのまぼろし工場」
大人も泣けるアニメとして300万人の心を動かし、現在のアニメブームの礎となった「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などアニメファンだけでなくアニメに馴染みのない人たちの心も掴む脚本家であり、監督デビュー作となった「さよならの 朝に約束の花をかざろう」で国内外から高い評価を得た岡田麿里。
2作目となる監督最新作で、数々のヒット作を手がけるスタジオMAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品となる「アリスとテレスのまぼろし工場」(毎日新聞社など製作委員会)が、ワーナー・ブラザース映画と MAPPAの共同配給で、9月15日(金)から全国公開します。 この度、本作の<主題歌情報>が解禁となりました。
中島みゆき初のアニメーション映画書き下ろし楽曲!主題歌が「心音」に決定!
主題歌を手掛けるのは、数々の名曲で人々の心を動かし続ける、日本が誇るシンガー ソングライター中島みゆき。今回が初めてのアニメ―ション映画への楽曲提供となる。 主題歌のタイトルは「心音(しんおん)」に決定しました。
2022年の秋、自身の44作目となるオリジナルアルバム「世界が違ってみえる日」の CDジャケットの撮影をしている頃、中島みゆきの楽曲を普段から愛聴していた岡田から 主題歌の依頼が届いたといいます。それを受けて中島が楽曲制作を決めるに至ったのは、 岡田の台本だったそうです。 中島は、「ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文を くださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、届いた台本をおそるおそる読み始め、 最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。 岡田麿里様は、中島の絶大なる『推し』です!」とそこに描かれていた物語に強く心動 かされ本作への参加を決意。「スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、 ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。一瞬だけ駆け寄って 『この台本、好きです!』と言うのが精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです。」といい、〝推し〟である岡田と本作への あふれんばかりの思いを明かしました。
願いが結実した岡田は、「『心音(しんおん)』が流れてきた瞬間、正面から、強い風がぶわっと吹いた気がしました。風にあおられて、緊張だけでなく、スタジオの景色がすべて吹っ飛んでいきました。そして、この物語の主人公である正宗と五実、睦実の 姿が見えました。彼らはしんと冷たい世界の中で、腹の底から叫び、走っていました。 」と喜びを爆発させました。
中島みゆきの主題歌といえば、ドラマ「家なき子」で登場する犬の視線で楽曲を描かれた「空と君のあいだに」 (1994) 、企画書に 記されていた普段光の当たらない人に光を当てた人間ドラマに対して書き下されたNHK「プロジェクトX〜挑戦者たち」 (2000〜 2005)の「地上の星」、近年のシニア層の人生をテーマに描かれた倉本聰脚本、帯ドラマ劇場「やすらぎの郷」 (2017) 、「やすら ぎの刻〜道」 (2019〜2020)の主題歌「慕情」「進化樹」「離郷の歌」など、どれも作品に寄り添った名作揃いです。
「アリスとテレスのまぼろし工場」は、突然起こった製鉄所の爆発事故により全ての出口を失い、時まで止まってしまった町が 舞台。いつか元に戻れるように住民たちは<変化を禁じられた>生活しているが、そんな中、鬱屈した日々を過ごす中学三年生 の主人公・正宗は、謎めいた同級生の睦実に導かれ、喋ることのできない、野生の狼のような少女の存在を知ることになります。や がて、この二人の少女と正宗との出会いによって生まれた、日常に飽きた少年少女たちの、止められない<恋する衝動>が世界 を壊し始めますーーという岡田麿里によるオリジナルストーリー。この物語を中島みゆきの主題歌「心音(しんおん)」がどのよ うに彩っているのか、主題歌の公開が待ちきれません。
中島みゆき コメント全文
ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文を くださるとは、なんでなの?と謎な気持ちで、 届いた台本をおそるおそる読み始め、最後まで読み終わ らないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。 岡田麿里様は、中島の絶大なる「推し」です! スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、 ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。 一瞬だけ駆け寄って「この台本、好きです!」と言うのが 精一杯でした。まるで中学生の片想いレベルです。
岡田麿里 コメント全文
「アリスとテレスのまぼろし工場」の主題歌が完成したとご連絡があり、スタジオにお伺いしました。 期待で前夜は眠れなかったうえに、その場にみゆきさんがいらっしゃったことで 興奮と緊張は限界に達し、挙動不審かつドライマウスの私に歌詞の紙が渡されました。 そこには、「心音(しんおん)」と書かれていました。 「心音(しんおん)」が流れてきた瞬間、正面から、強い風がぶわっと吹いた気がしました。 風にあおられて、緊張だけでなく、スタジオの景色がすべて吹っ飛んでいきました。 そして、この物語の主人公である正宗と五実、睦実の姿が見えました。 彼らはしんと冷たい世界の中で、腹の底から叫び、走っていました。 2023年6月現在、「まぼろし工場」の制作は順調です……とは正直、言えません。 映画の内容と同じく、さまざまな困難にぶちあたり、倒れそうになることもあります。 でも、そのたびに「心音(しんおん)」がどんどんと心臓を叩いてくれ、蘇生させられています。 みゆきさん、瀬尾さん(*中島みゆき音楽プロデューサー)をはじめとした「心音(しんおん)」チームの皆さん。 この素晴らしい主題歌が流れる、エンディングを迎えるために。「まぼろし工場」とアニメ スタッフは最後まで駆け抜けていきます。本当にありがとうございました。