「非常宣言」 © 2022 SHOWBOX AND MAGNUM9 ALL RIGHTS RESERVED.

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2023.1.06

「非常宣言」

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)。

韓国が製作したスカイパニック映画だ。仁川発ハワイ行きの旅客機で無差別バイオテロが発生。大勢の乗客が致死性の高いウイルスに感染してしまう。この惨劇に巻き込まれた飛行機恐怖症の男性ジェヒョク(イ・ビョンホン)は幼い娘を守るために奮闘し、地上では妻の安否を心配する刑事イノ(ソン・ガンホ)が真相究明に奔走する。

空と陸に配された2大トップスターに加え、「シークレット・サンシャイン」の実力派女優チョン・ドヨンが空港で対処にあたる大臣を演じるのだから、見応えは保証されたようなもの。行き場を失った旅客機が日本への着陸を打診したり、あわや撃墜、墜落の危機に見舞われたりするスリリングな展開をつるべ打ちし、ヒューマンドラマも情感たっぷりに描出。このジャンルの定番の要素を網羅しつつ、水準以上のテンションがみなぎる映像世界に引き込まれる。韓国映画の総合力の高さを改めて実感させられる娯楽大作である。ハン・ジェリム監督。2時間21分。東京・丸の内ピカデリー、大阪・梅田ブルク7ほか。(諭)

ここに注目

適材適所の大スターたちの中で、ドラマ「ミセン 未生」などでおなじみのイム・シワンが怪しい青年を演じ、存在感を示した。航空機の機体がダイナミックに360度回転するシーンもあり、没入感も相当なもの。グラグラと揺れる映像も多いため、乗り物に酔いやすい人はご注意。(細)

非常宣言

娘とハワイへ向かう飛行機恐怖症のパク・ジェヒョク(イ・ビョンホン)は、空港で執拗にふたりにつきまとう謎の若い男(イム・シワン)が、同じ便に搭乗したことを知り不安がよぎる。KI501便はハワイに向け飛び立つが、離陸後間もなくして、1人の乗客男性が死亡。直後に、次々と乗客が原因不明で死亡し、機内は恐怖とパニックの渦に包まれていく。一方、地上では、妻とのハワイ旅行をキャンセルしたベテラン刑事のク・イノ(ソン・ガンホ)が警察署にいた。飛行機へのバイオテロの犯行予告動画がアップされ、捜査を開始するが、その飛行機は妻が搭乗した便だったことを知る。また、テロの知らせを受けた国土交通大臣のスッキ(チョン・ドヨン)は、緊急着陸のために国内外に交渉を開始する。ヒョンス副操縦士(キム・ナムギル)は、乗客の命を守るため奮闘するが、飛行を続けるタイムリミットが迫り、「非常宣言」を発動。しかし、機体はついに操縦不能となり、地上へと急降下していく。見えないウイルスによる恐怖と、墜落の恐怖。高度28,000フィート上空の愛する人を救う方法はあるのか—?! 

公開:2023年1月6日
配給:クロックワークス
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