2022年も残りわずか。たくさんの作品が公開、配信されました。7月の上半期総決算に続いて、ひとシネマ執筆陣が1年を総まくり、「ゆく年」編は22年の10本を選出しました。返す刀の「くる年」編で、23年の期待作も紹介します。題して「ひとシネマ的ゆく年くる年」。年末年始の鑑賞ガイド、新年のカレンダーとしても、ご活用を。
2022.12.19
2022年総決算 ゆく年編 きどみ
「ハケンアニメ!」(吉野耕平監督)
「パリ13区」(ジャック・オディアール監督)
「カモン カモン」(マイク・ミルズ監督)
「シン・ウルトラマン」(樋口真嗣監督)
「わたしは最悪。」(ヨアキム・トリアー監督)
「トップガン マーヴェリック」(ジョセフ・コシンスキー監督)
「RRR」(S.S.ラージャマウリ監督)
「Coda コーダ あいのうた」(シアン・ヘダー監督)
「アフター・ヤン」(コゴナダ監督)
「あのこと」(オードレイ・ディバン監督)
ヒーロー輝くインド映画で心に元気
英語圏以外の海外作品を4作選出。個人的に、10選に入れた「RRR」を見てからインド映画に興味を持ち、他のインド作品も見るようになった。不穏なことが続く昨今だが、インド映画特有の力強い音楽やダンス、アクション、そして「ヒーローは勝利する」ストーリーを見ると、毎度心が元気になる。
また、「パリ13区」「わたしは最悪。」「あのこと」のように、女性が抑圧から抜け出そうと〝もがく〟作品が増えたように感じる。同じ女性として、このような作品が作られることを大変うれしく感じるし、もっと注目されてほしいと思う。
ジュリア・デュクルノーやオードレイ・ディヴァンのような女性監督が、より活躍できる映画業界になることを願っている。