サムジンカンパニー  © 2021 LOTTE ENTERTAINMENT & THE LAMP All Rights Reserved.

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2021.7.08

サムジンカンパニー1995

毎週公開される新作映画、どれを見るべきか? 見ざるべきか? 毎日新聞に執筆する記者、ライターが一刀両断。褒めてばかりではありません。時には愛あるダメ出しも。複数の筆者が、それぞれの視点から鋭く評します。筆者は、勝田友巳(勝)、高橋諭治(諭)、細谷美香(細)、鈴木隆(鈴)、山口久美子(久)、倉田陶子(倉)、渡辺浩(渡)、木村光則(光)、屋代尚則(屋)、坂本高志(坂)。

1995年、ソウル。サムジン電子に勤める生産管理部のジャヨン(コ・アソン)、マーケティング部のユナ(イ・ソム)、会計部のボラム(パク・ヘス)は優秀な社員だが、高卒ゆえに男性社員のサポート業務に甘んじていた。TOEIC600点以上を獲得すれば昇進できるチャンスが訪れて英語学習に励む中、偶然目にしてしまったのは会社の工場から汚染水が流れている事実。彼女たちは力を合わせて、隠蔽(いんぺい)しようとする会社に立ち向かう。実話をベースに作られた、韓国発の逆転劇。今よりも理不尽な男女格差が大きかった時代に、知恵を出し合って自分たちの正義を貫き、権力と闘おうとする女性たちの連帯がとにかく頼もしい。社会問題も織り込まれているが、黒幕探しのストーリー展開も含めて、テンポよく軽快に進む王道のエンターテインメントに。エンドロールまで徹底されている90年代のレトロな雰囲気と、胸がすくようなスカッと痛快な後味を楽しんだ。イ・ジョンピル監督。1時間50分。東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋で公開。(細)

ここに注目

能力ではなく学歴で差別されてきた高卒女子が力を合わせて奮起する姿は爽快感たっぷり。遠回りしつつも内部告発の根底を形作るのは彼女たちの愛社精神であり、まっとうな正義感だ。だから、見ていて応援したくもなる。敵味方の意外性などサスペンス要素も楽しめる。(鈴)

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