本作は、海外の来訪者が押し寄せるインバウンド都市である東京を舞台に、休日をかねて不動産購買のために香港から来た一人の女性が古びた一軒家での民泊で体験することになる恐怖を描くオカルト・ホラー。監督・脚本は、「超擬態人間」(2019年)で日本人初となるブリュッセル国際ファンタスティック映画祭アジアグランプリを受賞した藤井秀剛。主人公のサラを「コンテイジョン」(11年)や「オープン・グレイブ 感染」(13年)などハリウッド作品でも活躍する香港スター、ジョシー・ホーが演じる。他にも、香港から歌手、俳優として活躍している「追龍」(17年)のローレンス・チョウ、日本からは、ミュージシャン、俳優として活躍の高橋和也に加え、毎日映画コンクールで「田中絹代」賞を受賞している白川和子、さらに、黒川智花、酒向芳、菅原大吉などの実力派が共演する。
香港の不動産関係のCEOであるサラ(ジョシー・ホー)は、休日を兼ねて不動産開発用の土地購入のため東京に向かうと、彼女を迎えたのは長く会っていなかった弟のショーン(ローレンス・チョウ)だった。ショーンが手配したホテルが手違いで予約されていなかったために、急遽、老婦人の絹代(白川和子)が民泊を経営する古びた家に連れて行かれる。サラは室内の不気味さに不安と恐怖を感じながら夜を過ごすが、泊まった部屋の中で女を痛めつける男の不気味な光景を目にする。そのことが現実であることを証明するために、ショーンに手伝ってもらい部屋の畳をはがして床下を見ると、果たしてそこから白骨が見つかる。警察の生活安全課の小山田(高橋和也)は、この民泊の古い家が住民失踪事件に関わっていることを突き止めるが、サラは民泊の家で薬で眠らされ、飛行機もキャンセルされてしまう。幻覚で見えていた光景が現実となり、その家から出られなくなったサラに、狂気じみた恐怖が迫ろうとしていた。
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公開日: 2024年07月18日
怨泊 ONPAKU
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2023年 /香港 /99分 /PG12
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公式サイト: https://onpaku-movie.jp/
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