「こまつ座」代表、井上麻矢。父・井上ひさしの死後、飾らない温かな人柄で劇団を切り盛りし、父の作品を愛する人で、今も劇場は大盛況。井上ひさしの人気を麻矢さんはしっかりと守っている。
その麻矢さんにとって新年の2023年は、舞台ではなく、映画で年が明ける。
都内で公開されるドキュメンタリー映画「長崎追想~父・井上ひさしへの旅~」。
作品は麻矢さんが主役。父、ひさしは長崎で被爆死した若者と母との交流を描いた「母と暮せば」を構想したが、実現する前に病没。しかし、山田洋次監督が映画化し、吉永小百合、二宮和也の主演で製作され、後に舞台にもなった。
21年8月、長崎でも初の舞台公演が予定されたが、コロナ感染の影響で中止。そこで、この映画「長崎追想」では麻矢さんが再び長崎を訪問。自らも参画した映画「母と暮せば」の思い出の地をたどり、さらに知られざる長崎の実像にもふれていく。1948年に出版されベストセラーになった「この子を残して」の作者、永井隆の孫、元原爆資料館長の芥川賞作家、信者、神父が全滅した浦上天主堂の大司教と出会い、さらに父と全く同年齢の被爆女性から話を聴き、衝撃的な人生を目の当たりにしていく・・・・・・。
こまつ座40周年の23年。麻矢さんは新たに映画にも出演して父の世界をますます広げ、残そうとしている。
公開:2023年1月2日
公開日: 2023年01月01日
「長崎追想~父・井上ひさしへの旅~」
監督 :
2023年
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