本作は、大学院プログラム在学中に、メディア研究奨学金の支援を受けた３本の短編映画で、サンダンス映画祭編集部門のショートフィルム特別審査員賞や、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭短編ナラティブ部門の審査員特別賞を受賞したシャーロット・ウェルズの長編初監督作品。11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴られる本作は、2022年カンヌ映画祭・批評家週間で大きな話題を集め、北米配給権をスタジオA24が獲得。父親を演じたポール・メスカルがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。

思春期真っ只中のソフィは、普段は別々に暮らす父カラムとトルコのリゾート地に訪れる。ターコイズ・ブルーの海を臨むまぶしい太陽の下、ビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間を共にする。 20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、ビデオテープの映像から記憶を手繰り寄せ、当時は知らなかった父の一面を見出してゆく。

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