特殊メークアーティストとして、「ゴールド・ボーイ」やNetflix映画「ゾン100 〜ゾンビになるまでにしたい100 のこと」（共に2023年）、「岸辺露伴」シリーズなど数々の映画やドラマ作品に参加している梅沢壮一監督が、前作「積むさおり」（18年）に続き、妻の黒沢あすかを主演に迎えた本作は、交通事故で記憶の一部を失った女性が、生きもののような不思議な〝靴〟に導かれ、自身の過去にまつわるおそろしい真実を知るサスペンスホラー。

交通事故で記憶の一部がおぼろげなユリは、勤め先の不動産屋に宮内という男が現れたのをきっかけに、〝靴〟に異常な感覚を持ち始める。靴に足を通した瞬間、謎の残像や、何者かの声がユリの脳裏に浮かび始め、やがて〝靴の生きもの〟に導かれるように自身の過去に関係するひとつの真実にたどり着く。

©︎「歩女」ソイチウム