音楽ドキュメンタリー作家のロバート・マンスーリスがミシシッピー・デルタを旅し、B.B.キングをはじめとする伝説的なミュージシャンたちのインタビューや演奏を撮影。アメリカン・ブルースの文化的・政治的要因を探るドキュメンタリーと、ハーレムに住む若いカップルの関係を描くフィクションを融合させ、ブルースの核心へと見る人を誘う。B.B.キングの生誕100周年を記念し、2K修復版（2002年）を上映する。

ニューヨークのハーレムに住むフレディ（ローランド・サンチェス）は、子供のころにノースカロライナ州から母親に連れられてニューヨークに出てきた。だが武装強盗の罪で5年間服役、出所後ハティ（オニケ・リー）と結婚し、2人で母親の家に居候している。フレディは職探しをする毎日だがうまくいかない。ハティに金を無心してはビリヤード場に出入りし、鬱とした日々をやり過ごしている。そんなフレディに嫌気がしたハティは、仕事帰りに立ち寄るなじみのバーでブルースを歌う男と駆け落ちを図るが…。