監督・脚本は、「ネネットとボニ」（1996年）や「美しき仕事」（99年）、「ハイ・ライフ」（18年）などを手がけた名匠クレール・ドゥニ。「ポンヌフの恋人」（91年）などのジュリエット・ビノシュと、「TITANE/チタン」（21年）のバンサン・ランドンという、フランスを代表する俳優が共演している。第72回ベルリン映画祭で最優秀監督賞（銀熊賞）を受賞。

ラジオ司会者のサラは、元ラグビー選手で服役歴のあるジャンと約10年一緒に暮らしていたが、ある日、パリでかつての恋人フランソワを見かけたことで、感情が揺さぶられる。フランソワはかつてジャンの親友で、サラがジャンを選んだことで疎遠になっていた。やがて、フランソワがラグビー選手をスカウトする会社を作って一緒に仕事をしようとジャンを誘ったことで、３人の複雑な感情が入り混じる関係が始まる。