27歳でステージ4の舌がんの診断を受けた看護師の鈴木ゆずなさん。仕事を休み、治療を続けながら、やりたいことをリストを作り、念願の結婚披露パーティーを開いたり、富士山に登ったり。一方で、日々の気づきを言葉にしていく。「生きにくさを感じる人は他にもたくさんいますよね」「ネガティブな自分を抑圧せず、素直に受け入れた」「“今、自分は辛いんだな”と否定も肯定もせずただ受け入れる」。本作は、ゆずなさんが夫の翔太さんや友人たち、そしてNPO 法人「地域で共に生きるナノ」の仲間たちと時を重ね、命と向き合い、日々の暮らしを紡いでいく姿を描くドキュメンタリー。
本映画を企画したのは、ゆずなさん自身。ゆずなさんのような「AYA世代」(おおむね15〜39歳のがん患者の世代を指す)は、就学や就職、出産や育児などに直面しているのにも関わらず、医療費制度と介護保険の谷間で、経済的な支えとなる助成制度がほとんどない。先輩看護師の西川さんは、ゆずなさんが住む三郷市の制度や支援探しや交渉に尽力、NPO法人「地域で共に生きるナノ」につながることができた。肺や脳への転移も見られるゆずなさんの場合は、ナノの計画相談支援によって身体介護付きの家事援助が認められ、フォローしてもらいながら最後まで自分で作ったものを自分で食べたい、という希望に沿った支援を受けることができるようになった。ゆずなさんがいま一番やりたいことは気球に乗ること。ナノのみんなが気球に乗れる場所を見つけた頃、ゆずなさんの病状が悪化。呼びかけにも応えられないような状態になってしまう。2021年12月14日、ゆずなさんは意識がないまま29歳の誕生日を迎えた。
©大宮映像製作所
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公開日: 2023年03月09日
ケアを紡いで
監督 :
出演 :
整音 :
編集 :
2022年 /日本 /89分 /G
配給 :
公式サイト: https://www.care-tsumuide.com
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