監督は、「子宮に沈める」(2013年)や、「飢えたライオン」(17年)で、誰もが被害者にも加害者にもなりうる社会の歪みを描いてきた緒方貴臣。本作は、進行性筋ジストロフィー(PMD)と診断されたモデルでもある森山風歩らの監修を受けて、義足のモデルが義足を障害の象徴ではなく、ポジティブに捉えられるようになるまでの心の変化を描いた。
12歳の時に病気で⽚脚を切断した音羽は、中学校の卒業式にも参加できなかった。そんな彼女のために、クラスメイトたちがサイプライズで開いてくれた卒業式の動画がきっかけでモデルのオファーが舞い込む。しかし、義⾜の⼥⼦⾼校⽣モデルという特異性で一時的に注⽬されるものの、その後のモデルとしての仕事は義⾜を隠したものばかりだった。⼀⽅、マネージャーの唯は、義足のファッションブランドの「義足を障がいの象徴でなく、個性として捉えてほしい」という理念に⼼を動かされる。義⾜をもっと押し出していこうと決めた2人に、ファッションショー出演のチャンスがやってくるが…。
©2023年映画『シンデレラガール』製作委員会
公開日: 2023年11月17日
シンデレラガール
監督 :
出演 :
プロデューサー :
脚本 :
音楽 :
撮影 :
照明 :
美術 :
装飾 :
録音 :
編集 :
衣装 :
ヘアメーク :
2023年 /日本 /61分
配給 :
公式サイト: https://cinderella-girl.paranoidkitchen.com/
新着記事
6年ぶりに見た「パプリカ」! 今の時代や自分なら分かる、登場人物たちがもがきながら生きる現実
観客を戦場に放り込む ダイナミックレンジ、同録、対位法音楽 録音技師が〝聴く〟「シビル・ウォー」後編
この1本:「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 観客は戦場に没入する
特選掘り出し!:「悪魔と夜ふかし」 恐怖とユーモア、配合が絶妙