パリのちいさなオーケストラ

公開日: 2024年09月19日

パリのちいさなオーケストラ

本作は、パリ郊外で育ったアルジェリア系移民の子である少女がパリの名門音楽院に編入し、世界中で6%しかいない指揮者への夢へ挑む実話を描く。監督は、「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(2014年)のマリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール。主要キャスト意外は現役音楽家を抜擢し、数々の美しいクラシック音楽が、実際に演奏しながら撮影された。

現在も精力的に活躍の場を広げているディヴェルティメント・オーケストラを立ち上げたのは、アルジェリア系移民の子であるザイア・ジウアニと仲間たち。パリ近郊の音楽院でヴィオラを学んできたザイアは、パリ市内の名門音楽院に最終学年で編入が認められ、指揮者になりたいという夢を持つ。しかし、女性で指揮者を目指すのはとても困難な上、クラスには指揮者を目指すエリートのランベールがいた。超高級な楽器を持つ名家の生徒たちに囲まれる環境で、ランベールの仲間たちには田舎者とやじられ、指揮の授業では指揮台に立っても、真面目に演奏してもらえず、練習にならない。だが、特別授業に来た世界的指揮者セルジュ・チェリビダッケの目にとまり、指導を受けることができるようになったことで道が開きはじめる。

ディヴェルティメント・オーケストラは、1998年にザイア・ジウアニがパリとセーヌ・サン・ドニの音楽院の学生や指導者と一緒に設立した楽団。現在も70人程の団員を有し、交響曲に加えてワールドミュージック、伝統音楽、ポピュラー音楽など幅広いレパートリーで年間約40のコンサートを開催している。映画の原題でもある「Divertimento(ディベルティメント)」とは、「嬉遊曲」と訳される器楽組曲のこと。イタリア語で「楽しみ」「娯楽」の意味。

© Easy Tiger / Estello Films / France 2 Cinéma

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公式サイト: https://parisorchemovie.com/

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