映画作家として、芸術家として再評価の機運が高まっているドイツの映画作家ウルリケ・オッティンガー。「ニュー・ジャーマン・シネマ」の時代から精力的に作品を発表しながら、日本では紹介される機会が少なかったが、2020年、ベルリン国際映画祭でベルリナーレカメラ(功労賞)を受賞。2021、2022年にはウィーンやベルリンの映画博物館など、ヨーロッパを中心に大規模なレトロスペクティブやシンポジウムが開催されている。
2023年8月、ウルリケ・オッティンガー「ベルリン三部作」と呼ばれる「アル中女の肖像」(1979年)と、「フリーク・オルランド」(1981年)、「タブロイド紙が映したドリアン・グレイ」(1984年)が同時に全国順次公開される。
伝説的なスーパーモデル、べルーシュカが主演。デルフィーヌ・セリッグ、タベア・ブルーメンシャインらが脇を固める。オスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」や「ドクトル・マブゼ」などのモチーフを含み、独自の世界観を描き出す。日本劇場初公開作品。
Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse, Photo: Ulrike Ottinger ©︎ Ulrike Ottinger
公開日: 2023年08月18日
タブロイド紙が映したドリアン・グレイ
予告編を見る:
監督 :
出演 :
脚本 :
音楽 :
撮影 :
美術 :
原題:Dorian Gray im Spiegel der Boulevardpresse
1983年 /西ドイツ /151分
配給 :
公式サイト: https://punkte00.com/ottinger-berlin/
新着記事
黒澤明の大傑作「七人の侍」は、海外で今、どう見られているのか。メルボルン鑑賞リポート
フェイクニュースと陰謀論を疑似体験「エンタメ通してワクチンに」「フィクショナル」
自分の過去が暴かれるかもしれない恐怖を描くスリラー「ディスクレーマー 夏の沈黙」
高倉健没後10年「緋牡丹博徒 二代目襲名」をZ世代ライターが見た「強烈なインパクトを残す主役級の『瞳』」