幼馴染の青年3人は、それぞれの気持ちを口にしなくても心が繋がっていた…、〝不思議な生き物〟の力で。監督は、「ハチミツとクローバーⅡ」（2006年）で監督デビューし、「とある科学の超電磁砲」（09年）、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」（15年）などを手掛けた長井龍雪。脚本は、「さよならの朝に約束の花をかざろう」（18年）や「アリスとテレスのまぼろし工場」（23年）で脚本・監督を務めた岡田麿里。「すずめの戸締まり」（22年）のキャラクターデザインや、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」（21年）で作画監督を手掛けた田中将賀がキャラクターデザインを務め、数々の賞や支持を集めた「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」（13年）、「心が叫びたがってるんだ。」（15年）「空の青さを知る人よ」（19年）、の〝青春三部作〟に続き3人の才能が融合する。

主人公のキャラクターは幼馴染の小野田秋、祖父江諒、井ノ原優太の3人。演じるのは、言葉でのコミュニケーションが苦手な少年、小野田秋を「King & Prince」のメンバーとして活動する一方、「うちの執事が言うことには」（19年）やドラマ「東京タワー」等数々の映画・ドラマで活躍している永瀬廉。秋が不思議な力を持つ生き物〝ふれる〟と出会うことで、心がつながった幼なじみ、祖父江諒役には、「弱虫ペダル」（20年）では永瀬とも共演のほか、主演映画「若武者」（24年）や25年正月公開予定の映画「君の忘れ方」にも主演が決定している坂東龍汰。同じく幼馴染の井ノ原優太役を「仮面ライダーリバイス」シリーズで主演を務め、「劇場版 美しい彼〜eternal〜」（23年）のほか、様々な映像作品に出演している前田拳太郎が演じる。

同じ島で育った幼馴染、秋と諒と優太。20歳になった3人は東京・高田馬場で共同生活を始める。BARでのバイト、不動産会社の営業、服飾デザイナーの専門学校生と生活はバラバラだが、いつも心は繋がっていた。それは島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーにも似た謎の力で趣味も性格も違う彼らを結び付けていたからだ。お互いに触れ合えば口にしなくてもそれぞれの言葉が流れ込んでくる、そんな〝ふれる〟で結びついた3人の友情は、このままいつまでも続くはずだった…。〝ふれる〟の隠されたもう一つの力を知るまでは。