地球上のある地点にカメラが固定され、その場所に暮らす幾世代もの家族が交差して描かれる、〝愛と喪失〟〝記憶と希望〟を紡ぐ感動のドラマ。恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会い、悠久の時を越えてその場所に家が建ち、いくつもの家族が入居しては出てゆく。原作は、20か国以上で翻訳されたリチャード・マグワイアの同名のグラフィック・ノベル。メガホンをとったのは「フォレスト・ガンプ／一期一会」（1994年）をはじめ、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」（1985年）など、多くの名作を手掛けてきたロバート・ゼメキス監督。主演のトム・ハンクスをはじめ、制作には「フォレスト・ガンプ」のチームが再結集した。トム・ハンクスが演じるのは、物語の中心となるリチャードとマーガレット（ロビン・ライト）の夫婦。2人の出会う10代から70代までを最新のVFX技術を使って演じる。

1945年、戦地から帰還したアル（ポール・ベタニー）と妻のローズ（ケリー・ライリー）が家を購入し、やがてリチャード（トム・ハンクス）が生まれる。世界が急速に変化していく中、絵の得意なリチャードはアーティストになることを夢見ていた。そんな中、別の高校に通うマーガレット（ロビン・ライト）と出会い、2人は恋におちる。マーガレットは、高校卒業後は大学に進学し、弁護士になることを目指していた。だが、ここから思いがけない人生が始まる。