心臓と目に障害をもって生まれ、3度の心臓手術を経て高校生時代にほぼ視力を失った穴澤雄介。多くのコンプレックスを乗り越えてバイオリニストになった彼は、演奏だけでなく作曲、編曲も手がけながらライブ活動を行っている。点字の楽譜。全てのメロディを覚えなければ弾けないハンデキャップを持ちながらも、明るく前向きな人柄で、講演やYouTubeなどでも活躍している。本作は全盲のバイオリニスト穴澤が綴る音楽と人生の感動ドキュメンタリー。監督は、村上龍が自身の作品を監督映画化した「 TOPAZ TOKYO DECADENCE 」(1991年)で制作担当や、勝新太郎の最期の舞台「夫婦善哉~東男京女」の編集を手掛けた永田陽介。穴澤雄介が繰り返し語る〝人生のヒント〟を彼の音楽とともに映像化し、劇場用ドキュメンタリーにまとめた。
元大相撲力士の舞の海秀平との語らいで、「目の前にある困難をいかに乗り越えていくか」を考える。光を失ったことで人並みはずれた想像力と記憶力が育まれた穴澤が続けて語るのは「命にかかわるから」。見えない人たちにとってこの社会が、いかに危険に満ちた場所であるかということを思い出させていく。底抜けの明るさと「心と手がつながった演奏」と評される美しい自作曲の数々は、私たちにダイバーシティ(多様性)と未来を生きるメッセージを伝える。
©︎ 2022 FUJIYAMACOM
公開日: 2023年05月29日
光をみつける ヴァイオリニスト穴澤雄介からのメッセージ
監督 :
出演 :
製作総指揮 :
撮影 :
録音 :
編集 :
2022年 /日本 /80分 /G
配給 :
公式サイト: https://anazawa-cinema.com/
新着記事
シリアルキラーとデート番組でご対面⁈ 実話を基にしたサスペンススリラー「アイズ・オン・ユー」
レッドカーペットに200人 華やかに開幕 東京国際映画祭
俳優今泉マヤが見た「アイミタガイ」 胸を熱くする託された思い
猫が問いかける「住みよい社会とは?」 観察映画「五香宮の猫」 想田和弘監督