沖縄戦の戦没者の遺骨収集を続ける具志堅隆松さんの活動を追ったドキュメンタリー。監督は、沖縄出身で本作が劇場長編デビュー作となる奥間勝也。戦争の記憶と記録をどう次世代に引き継いでいくのか、生まれ育った土地の歴史と今を見つめた。
沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたり収集し続けてきた沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん。これまでに、およそ400柱を探し出した彼は、自らを〝ガマフヤー〟と呼ぶ。ガマは沖縄の自然壕、フヤーとは掘る人という意味だ。砕けて散乱した小さな骨、茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡…。拾い集めた断片から、兵隊か民間人か、どのような最期をとげたか推察し、想いを馳せ、弔う。具志堅さんは、掘りつづける行為を観念的な慰霊ではなく「行動的慰霊」だと言う。
「骨を掘る男」©️ Okuma Katsuya, Moolin Production, Dynamo Production
公開日: 2024年06月14日
骨を掘る男
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2024年 /日本、フランス /115分
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公式サイト: https://closetothebone.jp/
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