日本四大杜氏のひとつに数えられる「能登杜氏」の仕事をみつめ、理想の一献を目指して目に見えない菌と闘い続ける杜氏たちの姿を追ったドキュメンタリー。監督は、「ひとにぎりの塩」(2011年)で能登半島で塩づくりに励む人々をとらえた石井かほり。ナレーションを篠原ともえが務める。
石川県能登半島を出身とする酒造りの技能集団「能登杜氏」。彼らの夏は、漁業や農業に勤しみ自然とともに暮らしていた。酒造りは、農閑期の冬に現金稼ぎのために働きに出たことが始まりだったのだ。家族と離れ、辛く厳しい現場で、蔵全体の行く末を左右する責任が課せられるたった一人の選ばれし「杜氏」。全国の杜氏集団の中でも、現在の吟醸酒の礎を築いた有名杜氏たち四人衆を「能登杜氏四天王」と呼ぶ。その4人全員を師とする現役トップの杜氏である坂口幸夫杜氏と家修杜氏。そして、その下に続く若手杜氏たち。その中には、能登杜氏始まって以来の初の女性杜氏がデビューする姿や、大きすぎる先輩の背中に追いつけないジレンマの中にある者も…。
2025年1月11日(土)に池袋シネマ・ロサにて、能登半島地震及び豪雨復興支援のためチャリティー上映される。
公開日: 2025年01月10日
一献の系譜
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2014年 /日本 /103分
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