地獄の掟に明日はない

降旗康男監督の「非行少女ヨーコ」に次ぐ2作目で、以降、多くの作品で組む高倉健との初コンビ作。``原爆症に苦しむやくざ``という異色の設定のやくざ映画である。競艇場をめぐって2つの組織が対立する長崎。山崎組代貸・滝田(高倉健)は幼児の時に被爆して、時折起こる原爆症の発作に苦しんでいた。滝田は敵対する親分と、2つの組を戦わせて利を得ようとした弁護士(三國連太郎」を殺す。そして長崎から逃走しようと、恋人・由紀(十朱幸代)が待つ港へ急ぐが、そこには警察が待ち構えていた。(追悼特別展「高倉健」図録より)。

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