いまい けんじ
1932年3月30日 生まれ
「第八空挺部隊 壮烈鬼隊長 」(1963年)
「今井健二」記事件数
自衛隊を舞台とした青年たちの熱き想いを描くアクション。第八空挺部隊の滝(南廣)は太平洋戦争の生き残りとして部下の訓練を厳しく査察している。特に目に余るのが石倉小隊の連中で、石倉(今井健二)は、自衛隊もスポーツの場としかとらえておらず、しかも滝の妻の妹・和子(小林裕子)と恋仲だ。滝は石倉に無分別と勇気を一緒にする奴は叩きのめすと怒る。そして過酷な合同演習の日がやってきた。高倉健は岡田一佐役出出演。(特別追悼展「高倉健」図録より)...
組同士の血で血を洗う戦いを描いた任俠映画。昭和初期、宍戸組が牛耳る飯場に身を投じた伊吹(高倉健)はあくどい搾取に抵抗、あやうく芸者のお藤(藤純子)に救われる。そのお藤は亡き母に瓜二つだった。伊吹は坂本組の世話になるが、そこでも宍戸組の嫌がらせを受ける。仲介に立ったのが伊吹の戦友だった岩佐組の代貸・小池(大木実)だった。一方、お藤は伊吹のために我が身を売って再建資金を作った。やがて相次ぐ妨害に堪忍袋の緒も切れて伊吹は単身、宍戸一家に殴り込んだ。小池はそんな伊吹をかばって倒される。(追悼特別展「高倉健」図録より)...
``無国籍時代``の神戸を舞台にギャングたちの抗争を描く。戦後すぐの神戸。無法者たちが横暴を極めていた時代、雑草のように誕生した男女混成のギャング団があった。ボスは気が荒いが情に弱い団(高倉健)、副首領は冷血漢の大滝(菅原文太)、そして男勝りのマキ(真木洋子)など、復員兵あがりの命知らずの人間たちで構成されている。しかし、次第に団と大滝の歯車がかみ合わないようになり、ついに接収ダイヤをめぐって二派は対立する。(追悼特別展「高倉健」図録より)...
「山口組三代目」の続編。田岡(高倉健)が服役していた昭和15年7月、山口組二代目・山口登は荒政組に斬られ、入院。山口は「田岡を三代目に」と言い残して息を引き取る。18年、田岡は恩赦で釈放される。終戦。荒くれ者が無法ぶりを発揮すると、警察も山口組自警団に警護を依頼する。田岡は荒くれ者たちと凄惨な戦いを演じ、山口組の名は広く知れ渡る。なお、当初第3部「山口組三代目・激突編」が予定されていたが製作中止となった。(追悼特別展「高倉健」図録より)...
シリーズ第9作で、最終話。秀次郎(高倉健)は兄弟分の寺津力松(安藤昇)を訪ねるが、丁度、天神浜一家との抗争中だった。4年後、秀次郎は初恋の人・お栄(星由里子)を探し続けていた。そして新潟。寺津は会津若松の鬼首(山本麟一)の妹おしま(鮎川いずみ)と結婚、鬼首は東北の制覇を目論んでいた。お栄は元天神浜一家の代貸で今は堅気の風間重吉(池部良)と結婚。やがて鬼首は寺津を切り、秀次郎に友情を感じている晴雨組長・弥三郎(鶴田浩二)を殺害。秀次郎と重吉は鬼首の籠る寺に殴り込みをかけた。(追悼特別展「高倉健」図録より)...
降旗康男監督の「非行少女ヨーコ」に次ぐ2作目で、以降、多くの作品で組む高倉健との初コンビ作。``原爆症に苦しむやくざ``という異色の設定のやくざ映画である。競艇場をめぐって2つの組織が対立する長崎。山崎組代貸・滝田(高倉健)は幼児の時に被爆して、時折起こる原爆症の発作に苦しんでいた。滝田は敵対する親分と、2つの組を戦わせて利を得ようとした弁護士(三國連太郎」を殺す。そして長崎から逃走しようと、恋人・由紀(十朱幸代)が待つ港へ急ぐが、そこには警察が待ち構えていた。(追悼特別展「高倉健」図録より)。...
降旗康男監督デビュー作。家出した少女ヨーコ(緑魔子)は新宿歌舞伎町でハルミ(城野ゆき)と知り合いジャズクラブに。そこで気の弱そうな予備校生ジロー(谷隼人)に出会う。...
倉本聰脚本による日本版``足ながおじさん``ともいえる新感覚の任侠映画。義理で兄貴分(池部良)を殺した加納(高倉健)は、兄貴が残した幼い娘に``ブラジルにいるおじさん``と名乗って養育費を送り続けていた。そして加納は出所した。娘(池上季実子)は美しい女子高校生に成長していたが、名乗ることはできない。また親分はシャガールに夢中になっており、昔気質の加納は違和感を覚える。変わらないのは兄弟分たち(夏八木勲、田中邦衛、小林稔侍など)。やがて、加納は再びやくざの世界に戻らざるを得なくなる。(追悼特別展「高倉健」図録より)...