「哀れなるものたち」（2023年）でアカデミー賞主演女優賞・美術賞・衣装デザイン賞・メイクアップ＆ヘアスタイリング賞の４冠に輝き、ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞を果たしたヨルゴス・ランティモス監督のカンヌデビュー作。

ギリシャのごく普通に見えるとある家で、3人の子どもたちは両親が作った奇妙で厳格なルールのもと、〝家の中〟だけで育てられてきた。両親は邸宅の四方に高い塀をめぐらせ、外の世界がいかに恐ろしいかを子どもたちに信じ込ませる。だが、青年期の子どもたちは、親たちの想像を超えた行動を取り始める。