監督は、幼少期を養護施設で過ごし、解体業から荒戸映画事務所に入り映画制作を続ける石井慎吾。自らの経験をもとに原案を務めた「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」(2009年)で、閉塞感のある20代をリアルに描き出した。 本作も自らの実体験をもとに脚本を書き、自己肯定感のない現代の若者を投影した私小説ならぬ私映画というべき作品を描き出した。主演は、監督・主演をした「故郷の詩」(12年)でぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞を受賞した嶺豪一。ヒロインは、8才で降旗康男監督の目に留まり「赤い月」(04年)で映画初出演をはたした斎藤千晃。
東京郊外の倉庫で働きながら、漠然と日々を過ごす真司。幼少期に親兄弟と別れ養護施設で育った彼は、強烈な劣等感を抱え誰にも心を開かず孤独に生きてきた。そんな真司だが過去に一度だけ茉耶という女性と付き合っていた。しかし、ある日突然別れ話を真司の方から切り出してしまう。別れ話の数日後2人は台北に来ていた。事前に予約していた台北旅行。楽しさと悲しみが入り混じった旅行をする2人だったが…。
©️映画「風のゆくえ」製作委員会
公開日: 2023年08月04日
風のゆくえ
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2021年 /日本 /74分
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公式サイト: https://motion-gallery.net/projects/kazenoyukue_release
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