季節のない街

公開日: 2023年08月08日

季節のない街

黒澤明監督の「どですかでん」(1970年)の原作となった山本周五郎の小説「季節のない街」を宮藤官九郎が企画、監督、脚本で映像化。本作では、舞台となる「街」を、12年前に起きた〝ナニ〟の災害を経て建てられた仮設住宅のある「街」に置き換え、現代の物語として再構築した。希望をなくしてこの「街」にやってきた主人公が、「街」の住人たちの姿に希望をみつけ、人生を再生していく青春群像劇。

主人公の半助こと田中新助を池松壮亮、半助を街の青年部に引き入れるタツヤを仲野太賀、タツヤと同じく青年部のメンバーで酒屋の息子オカベを渡辺大知が演じている。ほかに、街でいちばん無口なかつ子を三浦透子、毎日見えない電車を運転する六ちゃんに濱田岳、街で天ぷら屋を営む六ちゃんの母くに子を片桐はいり、住人たちの愚痴を聞き、街を見守るたんばさんをベンガル、タツヤと一緒に暮らす母しのぶを坂井真紀、タツヤの兄・シンゴをYOUNG DAIS、夫婦揃って大親友の増⽥益夫と河⼝初太郎をそれぞれ増⼦直純(怒髪天)と荒川良々、その妻である増⽥光代と河⼝良江を高橋メアリージュンとMEGUMIが演じ、博識なホームレスの親子を⼜吉直樹と⼤沢⼀菜、5人の子どもを育てるワケあり夫婦を前田敦子と塚地武雅、気品をまとった男、島さんを藤井隆、その島さんの愛するワイフをLiLiCo、街の暴れん坊、熊を奥野瑛太、半助から街の情報を得ている怪しい男・三本木を鶴⾒⾠吾、かつ子の育ての親である叔母・妙子を広岡由⾥⼦、その夫の京太を岩松了、半助の元彼女を佐津川愛美が演じるという宮藤組の常連から初出演までの個性的なキャストとなった。

〝ナニ〟から12年、この街には、今もまだ、〝ナニ〟で被災した18世帯のワケあり住人が暮らしているが、月収12万超えると〝即立退き〟とあって、皆生活はギリギリ。田中新助こと半助は、街で見たもの、聞いた話を報告するだけで1万円もらえると軽い気持ちでこの街に潜入する。だが、半助こそ 〝ナニ〟によって何もかも失い、ただ生きているだけの男だった。しかし、逞しく生きるワケあり住人らを観察するうちに半助は、この街の住人たちを好きになっていく。そんな中、仮設住宅が取り壊されるという噂が街に流れはじめる。

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