おおとも よしひで
1959年7月31日 生まれ
ギタリスト、作曲家「土を喰らう十二ヵ月」(2022年)音楽
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
爆風スランプが1985年にリリースし、CMソングに採用されたり多くのアーティストにカバーされるなど、今に至るまで歌い継がれている「大きな玉ねぎの下で」。本作はこの名曲にインスパイアされたラブストーリー。「100回泣くこと」や「ぐるぐるまわるすべり台」の作家で作詞家の中村航がストーリー原案を書き、ドラマ「レンタルなんもしない人 」や映画「アイミタガイ」(2024年)の草野翔吾が監督、「東京リベンジャーズ」シリーズや映画「100回泣くこと」の脚本を手掛けた髙橋泉が脚本を務めている。 丈流(たける・神尾楓珠)と美優(みゆう・桜田ひより)は、 夜はバー、昼はカフェになる「Double」で働いている。...
2014年に惜しまれつつ閉館した「吉祥寺バウスシアター」。本作は、その閉館から遡ること90年前に誕生した吉祥寺初の映画館「井の頭会館」から始まる〝おもしろいこと〟をなんでも手がけ、多くの観客と作り手に愛された映画館と、時流に翻弄されながらも劇場を守り続け、娯楽を届けた人々の長い道のりを描く。 監督を務めるのは、バンド「Bialystocks」のボーカルとしても活動し、自身が監督・脚本した映画「はだかのゆめ」(2022年)では小説も出版するなど、各界で活躍する甫木元空。本田拓夫の「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売...
1972年11月8日、早稲田大学文学部キャンパスで。第一文学部二年生だった川口大三郎さんが殺害される事件が起きる。新左翼党派・革マル派による凄惨なリンチが原因だった。普通の学生だった彼がなぜ殺されなければならなかったのか。学生運動の終焉期にエスカレートした内ゲバの嵐。理想に燃えていたはずの若者たちが肯定していった「暴力の論理」とは何か。 原案は、第53回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した樋田毅の「彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠」(文藝春秋)。あの時代を知る当事者たちによる証言パートと、早大出身の劇作家・鴻上尚史が脚本・演出する短編ドラマパートで構成するミクスチャー・ドキュ...
単行本累計発行部数5000万部を超える大人気コミック「シティーハンター」が初の実写映画化。東京・新宿を拠点に裏社会でのさまざまなトラブル処理を請け負う超一流のスイーパー(始末屋)の冴羽獠。無類の美女好きですぐタガが外れてしまうが、いざ依頼を受ければ、並外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で、仕事を遂行する。主人公の冴羽獠を鈴木亮平、ヒロイン槇村香役を森田望智が演じる。 © 2024 Netflix, Inc.
宮城県石巻のとある離島。漁師の兄弟と、東京からやってきたワケあり漫画家の突然始まった共同生活は、やがて彼らの止まっていた時間を動かしていく。 今年結成15周年を迎える、アコースティックギターとMCの二人組バンドMOROHAのMCアフロが映画初主演。両親を亡くし、弟と懸命に生きてきた漁師のアキラ役を熱演する。監督を務めたのは本作が長編デビューとなる庄司輝秋。短編「んで、全部、海さ流した。」(2013年)以来の監督作で、前作に続き自身の故郷である石巻を舞台に、笑って泣ける〝家族の再生〟物語を描き出した。 ©2023 SIGLO/OFFICE SHIROUS/Rooftop/LONGRIDE
黒澤明監督の「どですかでん」(1970年)の原作となった山本周五郎の小説「季節のない街」を宮藤官九郎が企画、監督、脚本で映像化。本作では、舞台となる「街」を、12年前に起きた〝ナニ〟の災害を経て建てられた仮設住宅のある「街」に置き換え、現代の物語として再構築した。希望をなくしてこの「街」にやってきた主人公が、「街」の住人たちの姿に希望をみつけ、人生を再生していく青春群像劇。 主人公の半助こと田中新助を池松壮亮、半助を街の青年部に引き入れるタツヤを仲野太賀、タツヤと同じく青年部のメンバーで酒屋の息子オカベを渡辺大知が演じている。ほかに、街でいちばん無口なかつ子を三浦透子、毎日見えない電車を運転...
1989年結成以降、不破大輔を除き離合集散を繰り返しながら、現在も活動を続ける孤高のビッグバンド「渋さ知らズオーケストラ」。ジャズを基調としつつ、ダンサー、舞台役者など総勢30人を超える熱狂的かつカオスなステージは唯一無二。本作は、不破自身がその原点や印象深いエピソードを語るとともに、黎明期の元メンバーたちがこのバンドで過ごした時間と演奏を振り返りつつ、「渋さ知らズ」の実像に迫るドキュメンタリー。 監督は、2019年に京都大学西部講堂での「渋さ知らズオーケストラ〜天幕講堂渋さ西部大祭」を記録した佐藤訪米。元メンバーでもある佐々木彩子が、ナビゲーターを務め、渋谷毅や林栄一、のなか悟空、加藤崇之...
作家のツトム(沢田研二)は、長野県の人里離れた山荘で一人暮らし。畑や山で採れた旬の野菜や木の実、キノコを料理して四季を味わっている。時折、担当編集者で恋人の真知子(松たか子)が東京から訪ねてきて一緒に食べる特別な時間を楽しみにしている。一方で、13年前に亡くなった妻の遺骨を墓に納めることができずにいた。 水上勉の料理エッセー「土を喰う日々 わが精進十二ヵ月」を原案に、料理研究家の土井善晴が登場する料理を手がけた。 © 2022「土を喰らう十二ヵ月」製作委員会
室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。 ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。 友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。 「ここから始まるんだ俺たちは!」 壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受ける...