「魔女の宅急便」(1989年)の作者として知られ、2018年に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞・作家賞を日本人3人目として受賞するなど、世界的な児童文学作家である角野栄子の日常に4年にわたって密着したドキュメンタリー。2020年から2022年にかけてNHK、Eテレにて全10回にわたり放送された「カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし」をもとに、新たな撮影と再編集を加えて制作された。ナレーションを担当するのは、俳優の宮﨑あおい。
5歳で母を亡くし戦争を経験。結婚後24歳でブラジルに渡り、35歳で作家デビューするなど、波乱万丈な人生を歩みながら、「想像力こそ、人間が持つ一番の魔法」と語る角野栄子。88歳のキュートな〝魔女〟が夢いっぱいな物語を生み出す秘訣とは? 楽しいも、退屈も、想像力次第。そんな、自らに魔法をかけて、未来を切り開いてきた軌跡を巡る。
まだ日本人が自由に海外に行けない時代に、新婚の夫と共に個人移民としてブラジルに渡った角野栄子。しかし、現地の暮らしに馴染めず、後悔の日もあったという彼女にポルトガル語を教えてくれたのは、近所に住むルイジンニョ少年だった。このブラジル時代の恩人との交流が「ルイジンニョ少年:ブラジルをたずねて」として作品になり、作家デビューにつながる。そのデビューから53年、奇跡のような出来事が重なり、62年ぶりにルイジンニョと再会を果たす。そして、角野には、ルイジンニョにどうしても見せたいものがあった。
ⒸKADOKAWA
公開日: 2024年01月25日
カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~
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2024年 /日本
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公式サイト: https://movies.kadokawa.co.jp/majo_kadono/
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