「子供はわかってあげない」の田島列島の同名漫画が原作。26歳のOL榊さんと高校生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの面々の想定外の日々を独特の筆致で綴った物語。監督は、「そして、バトンは渡された」（2021年）や「こんな夜更けにバナナかよ　愛しき実話」（2018年）の前田哲。「流浪の月」（2022年）での好演が記憶に新しい、広瀬すず主演で映画化された。物語のキーパーソンとなる直達を演じるのは、現役高校生でもある大西利空。直達の叔父でマイペースな漫画家・茂道役を高良健吾、直達のクラスメイトで人気者・泉谷楓役は當真あみが演じる。

叔父・茂道（高良健吾）の家に居候することになった高校生の直達（大西利空）が案内されたのはシェアハウス。いつも不機嫌そうにしているが、気まぐれに美味しいご飯を振る舞う26歳のOL榊さん（広瀬すず）、親に黙って脱サラしたマンガ家の叔父・茂道（通称：ニゲミチ）、女装の占い師・颯（はやて）、海外を放浪する大学教授・成瀬（なるせ）と、個性豊かな年の差男女５人の奇妙な共同生活が始まった。過去のある出来事から「恋愛はしない」と宣言し、日々を淡々と過ごす榊さんに、淡い想いを抱き始める直達だったが・・・。誰かを好きになることをやめてしまった榊さんに「幸せになってほしい」と願う直達の奔走が始まる。

©2023映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 ©田島列島/講談社